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CDせどりはいつまで続く?データから見るジャンル消滅の予測と未来戦略

はじめに

CDせどりは、ここ数年でニッチな市場として確立され、多くのせどりプレイヤーに収益をもたらしてきました。しかし、デジタル配信やストリーミングサービスの急速な普及により、CDという物理メディア自体の未来を不安視する声も増えています。今回は、データをもとに、CDせどりというジャンルがいつまで存在するのかを予測し、今後の戦略について考察します。


1. CDの売上データから見る未来予測

まず、過去10年のCDの売上データを振り返ると、物理メディアとしてのCDの売上は年々減少傾向にあります。特に、音楽市場全体でデジタル配信やストリーミングサービスが拡大しており、CDの市場シェアは縮小しています。

データからの考察

  • 日本レコード協会のデータによると、CDの売上は1998年に約6億枚を記録しましたが、2023年時点では約1億枚未満に減少しています。
  • 一方で、音楽市場全体でのストリーミング収益は急激に増加し、2020年以降は物理メディアの売上を大きく上回っています。

予測: この傾向を考慮すると、今後5〜10年以内に、一般的なCDの市場はさらに縮小し、せどりで扱う商品も減少する可能性が高いです。しかし、絶版品や限定版など、特定のニッチな市場は引き続き需要が残ると考えられます。


2. ストリーミングの拡大とCDの消滅時期

ストリーミングサービスが今後さらに普及するにつれ、CDが日常的に使われる音楽メディアとしての役割はほぼ消滅する可能性が高まっています。すでに多くの新しいアルバムは、CDよりもデジタルリリースがメインとなり、アーティスト側もデジタル市場にシフトしています。

データからのシナリオ

  • 米国のストリーミングサービス利用者数は、2023年に3億人を超え、日本でも数千万人が利用しています。日本の音楽市場でも、ストリーミングの収益は2022年に前年比20%以上の成長を記録しています。
  • 物理メディアの売上が減少し続けることを考えると、CDが主流でなくなる時期は近いと言えるでしょう。

予測: 一般的な新譜のCDは今後5年以内に、メインの音楽メディアから消滅する可能性が高いです。これにより、せどり市場で扱える一般的なCDの数は大幅に減少することが予測されます。


3. コレクター市場がCDせどりを支える期間

一方で、コレクター市場は今後も一定の需要を保つと考えられます。限定盤や絶版品、アーティストのサイン入りCDなど、希少性の高いアイテムに対する需要は根強く、コレクターやファンが市場を支える存在になるでしょう。

コレクター市場の強さを支える要因

  • 希少価値: CDが生産されなくなると、その数が限られるため、レアなアイテムや絶版品は価格が上昇する可能性があります。
  • 物理的な所有の魅力: デジタル配信では得られない「形あるもの」の価値を求める層は、一定数存在します。特にアナログ復興の流れを見ると、物理メディアは単なる過去の遺物にはならないと予測されます。

予測: コレクター市場の需要は10年以上続く可能性があり、CDせどり自体もこの市場をターゲットにすることで延命できるでしょう。


4. 他の物理メディアとの比較:レコードとカセットの復活

アナログレコードやカセットテープの復活を見ても、物理メディアが完全に消滅することはないと考えられます。CDも同様に、コレクターや音楽ファンの間で需要が続く可能性があります。特に、初回限定盤や特典付きのCDは高値で取引され続けています。

事例からの考察

  • アナログレコードは、音楽ファンの間で音質やデザインが評価され、2010年代に大きく復活しました。カセットテープも限定商品として一定の需要を持っています。
  • こうした傾向は、CDにも当てはまる可能性が高く、希少価値を持つアイテムとして需要が残るでしょう。

予測: レコードやカセットと同様に、CDもコレクター市場や一部の愛好家の間で長期的に取引されるメディアとして存在する可能性があります。


5. 最終的な消滅時期の予測

データや市場動向を踏まえると、CDせどりというジャンルは急速に縮小しつつも、完全に消滅することはないでしょう。しかし、一般的なCDが主要な収益源となる時期はあと5〜10年以内であると推測されます。それ以降は、レアアイテムやコレクター商品に特化したニッチ市場が主体となるでしょう。

今後の戦略

  • 今からニッチ市場にシフト: 一般的なCDの市場が縮小する中、今のうちに希少価値のあるアイテムや限定品に特化したビジネスモデルに転換することが重要です。
  • 海外市場を視野に: 国内市場が縮小しても、海外市場にはまだ大きな需要があります。特に日本のアーティスト関連商品は、海外のコレクターに高値で売れる可能性があります。

まとめ

CDせどりはニッチな市場として、今後も一定の需要は続くと考えられますが、一般的なCDの販売で儲けられる時期はあと5〜10年が限界だと予測されます。しかし、コレクター市場や海外市場にフォーカスすることで、CDせどりはさらに長く続けることが可能です。

せどりを続けるためには、今から市場の変化に対応し、将来のトレンドに備えることが不可欠です。

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